求めたい項目と数値を入力してください
ペース計算機の使い方と活用ガイド
ランニングのペース(1kmあたりの所要時間)は、練習の強度管理とレースの目標設定の基本になる数値です。本ツールは、距離・タイム・ペースのうち2つを入力すると残りの1つを計算し、あわせて主要距離(5km・10km・ハーフ・フル)の予想タイムと1kmごとの通過タイムを表示します。
このツールの使い方
「求めたい項目」を選んで、残り2つを入力してください。たとえば10kmを55分で走った場合のペースを知りたいなら「ペース」を選び、距離10・タイム55分と入れるだけです。目標タイムから逆算したいときは「ペース」に目標レースのタイムと距離を入れると、必要な1kmペースが分かります。
予想タイムの見方
表示される予想タイムは「同じペースを最後まで維持できた場合」の単純換算です。実際のレースでは距離が伸びるほどペースは落ちるため、フルマラソンの実力予想には10kmやハーフの実績からの換算式(リーゲルの式など)が使われます。本ツールの値は練習でのペース設定の目安としてご利用ください。
活用のヒント
ペース走では心拍数も合わせて管理すると強度が安定します(心拍数ゾーン計算機)。ランニングの消費カロリーは消費カロリー計算機で、水分補給の目安は水分量計算機で確認できます。
レースペースの決め方
本番のペースは「出したい記録」からではなく、直近の練習やレースの実績から決めるのが基本です。よく使われるのは、5kmや10kmの記録から長い距離のペースを推定する方法で、距離が2倍になるとタイムはおよそ2.05〜2.1倍になるという経験則があります。10kmを50分で走れる人のハーフの目安は約1時間45分前後です。
イーブンペースとネガティブスプリット
マラソンでもっとも効率がよいとされるのはイーブンペース(終始一定)で、次にネガティブスプリット(後半を速く)です。前半に突っ込むと、グリコーゲンの消費が早まり後半の大幅な失速につながります。実際、市民ランナーの後半失速の多くはスタート直後の数kmが目標より速すぎたことが原因です。最初の5kmは目標ペースより5〜10秒/km遅く入るくらいがちょうどよいとされます。
高低差と気象の影響
平坦なコースを前提にしたペースは、条件が変われば成立しません。上り勾配1%あたり1kmあたり数秒〜十数秒遅くなり、下りでは戻り切らないのが一般的です。気温も大きく、20℃を超えると1℃ごとにタイムが落ちるとされ、真夏は同じ努力度でもペースを大きく緩める必要があります。心拍で強度を管理するなら心拍数ゾーン計算機が便利です。
用語・よくある質問
ペースとスピード(時速)の違いは何ですか?+
ランニングでは一般にペースで表現します。換算例:ペース5:00/km = 時速12km、ペース6:00/km = 時速10kmです。本ツールは両方を表示します。
マラソンのサブ4・サブ3に必要なペースは?+
実際は給水・コース状況でロスがあるため、これより数秒速いペースを目標にするのが一般的です。
予想タイムはどのくらい当てになりますか?+
実際は距離が伸びるほどペースは落ちるため、短い距離の結果から長い距離を予想する場合は楽観的な値になります。レース予想にはリーゲルの式(T2 = T1 × (D2/D1)^1.06)などの換算式も参考にしてください。
練習ではどのくらいのペースで走ればいいですか?+
ジョギング(会話できる強度):レースペースより1〜2分/km遅く
ペース走:レースペース前後
インターバル走:レースペースより速く、短い距離で
心拍数ゾーン(ゾーン2〜4)と組み合わせると管理しやすくなります。
トレッドミルの時速に換算できますか?+
なお屋外と比べ風の抵抗がない分、トレッドミルでは傾斜1%程度を付けると屋外に近い負荷になるとされています。
・計算式:ペース(秒/km) = タイム(秒) ÷ 距離(km)。予想タイムは同一ペースでの単純換算
・Riegel PS. (1981). Athletic Records and Human Endurance. American Scientist, 69(3), 285–290.(距離間のタイム換算式)
・Vickers AJ, Vertosick EA. (2016). An empirical study of race times in recreational endurance runners. BMC Sports Sci Med Rehabil, 8, 26.(市民ランナー2,303名でRiegel式の換算精度を検証。ハーフまでは概ね妥当だがフルマラソンは過小推定=短い距離からの予想は速く出やすい)
予想タイムは同一ペースを維持できた場合の単純換算であり、実際のレース結果を保証するものではありません。体調・コース・気象条件により結果は大きく変わります。無理のないペース設定で、体調に異変を感じた場合は直ちに中止してください。