数値を入力してください
DOTS・Wilksスコア計算機の使い方と活用ガイド
体重60kgで300kg挙げる人と、体重100kgで400kg挙げる人は、どちらが「強い」のでしょうか。単純な重量比較では体の大きさの影響が残るため、パワーリフティングでは体重差を補正した相対筋力スコアが使われます。本ツールは現在最も広く使われるDOTSと、IPF系で使われてきたWilks(2020年改定版)を同時に計算します。
このツールの使い方
性別・体重・トータル重量(スクワット+ベンチプレス+デッドリフトの合計)を入力してください。トータルの代わりに単一種目の重量を入れれば、その種目の相対スコアとして比較できます。実測の最大重量が分からない場合は1RM計算機で推定してから入力してください。
スコアの目安
| DOTS | 目安 |
|---|---|
| 〜200 | トレーニングを始めたばかり |
| 200〜300 | 初級〜中級(継続的にトレーニングしている) |
| 300〜400 | 中級〜上級(ローカル大会レベル) |
| 400〜450 | 上級(全国大会が視野) |
| 450〜500 | エリート級 |
| 500〜 | 国際大会レベル |
※ 区分は競技記録の分布に基づく一般的な目安であり、公式の等級ではありません。
活用のヒント
DOTSは体重や性別の違うトレーニング仲間と「相対的な強さ」を比べたり、自分の減量・増量後の強さの変化を体重込みで追跡したりするのに便利です。目標重量が決まったらプレートの組み方はプレート計算機でどうぞ。
なぜ体重換算の係数が必要なのか
筋力は体重に比例して伸びるわけではありません。体が大きくなるほど体重あたりの筋力は下がる傾向があり、体重60kgの選手と120kgの選手の総重量をそのまま比べても公平になりません。これを補正して階級をまたいで比較できるようにするのが体重換算のポイント制です。パワーリフティングの大会で「ベストリフター賞」を決めるときにも使われます。
WilksとDOTSの違い
長く使われてきたのがWilks係数(1994年)ですが、軽量級と重量級で有利不利が残ることが指摘され、IPF(国際パワーリフティング連盟)は2020年に新しい係数へ移行しました。現在広く使われているのがDOTSで、より新しい競技データに基づいて補正の形が見直されています。一般にDOTSのほうが重量級にやや厳しく、軽量級に有利な傾向があります。過去の記録と比べるときは、どちらの係数で算出された値かを確認してください。
スコアの目安と使い方
目安として、トレーニングを継続している男性で300前後、地方大会の上位層で400前後、国内トップクラスで500前後とされます(女性はこれより低い分布になります)。ただしスコアは種目の合計(スクワット・ベンチプレス・デッドリフト)で算出されるため、1種目だけ突出していても総合では伸びません。弱い種目を底上げするほうがスコアは効率よく上がります。各種目の目標設定は1RM計算機をご利用ください。
用語・よくある質問
DOTSスコアとは何ですか?+
計算式は「トータル重量 × 係数」で、係数は体重の4次多項式から求めます(Dynamic Objective Team Scoring)。現在、世界最大の記録データベース OpenPowerlifting の標準スコアとして採用されています。
WilksとDOTSはどう違いますか?+
Wilksは1990年代から使われてきた伝統的なスコアで、2020年に係数が改定されました(本ツールはこの改定版を採用)。DOTSはより新しい記録データに基づくスコアで、現在は多くの大会・データベースがDOTSを採用しています。両方の値を見比べて使ってください。
スコアはどのくらいなら「強い」と言えますか?+
ただしこれは競技記録の分布に基づく非公式の目安です。まずは自分の現在値を記録し、伸びを追跡する使い方がおすすめです。
単一種目(ベンチプレスだけ)でも使えますか?+
ただし目安レベル表はトータル(3種目合計)を前提としているため、単一種目のスコアには当てはまりません。仲間内での比較や自分の推移の記録に使ってください。
体重が変わるとスコアはどう変わりますか?+
減量しても挙上重量を維持できればスコアは上がり、増量で挙上重量が伸びても体重増に見合わなければスコアは下がります。増量・減量の計画にはTDEE計算機が使えます。
・DOTS = トータル × 500 ÷ (A・x⁴ + B・x³ + C・x² + D・x + E)(x=体重kg・男女別係数)
・Wilks 2020 = トータル × 600 ÷ (A + B・x + C・x² + D・x³ + E・x⁴ + F・x⁵)
・係数の出典:OpenPowerlifting「opl-data」公開実装(coefficients/dots.rs・wilks2020.rs)。体重は係数の有効範囲(DOTS: 男40〜210kg/女40〜150kg)にクランプして計算
・Wilks R. (1994年考案・2020年改定) / Konertz T. (2019). DOTS
・Ferland PM, Allard MO, Comtois AS. Efficiency of the Wilks and IPF Formulas at Comparing Maximal Strength Regardless of Bodyweight through Analysis of the Open Powerlifting Database. Int J Exerc Sci. 2020;13(4):567-582.(本ツールの係数と同じ OpenPowerlifting DB を用い、体重補正スコアが階級をまたいで公平に比較できる度合いを検証した査読研究)
スコアは公開されている係数に基づく計算値であり、公式大会の記録・順位を保証するものではありません。レベルの目安は非公式の参考情報です。最大重量への挑戦は怪我のリスクを伴うため、補助者・セーフティバーのある環境で行ってください。